Cut

カット(形や研磨の状態)

ダイヤモンドの4Cの中で、カットは4Cの中で唯一自然ではなく職人の技を必要とします。
卓越したカット職人の技は、ダイヤモンドの光りを増幅させ、ダイヤモンドの輝きを、そしてその価値を限りなく高めてくれます。

ダイヤモンドは輝きが命

ダイヤモンドは輝きが命です。
その輝きに深く関わるのがカットです。
ダイヤモンドのテーブル面から入り込んだ光は、ダイヤモンドの優れた屈折率と、その屈折率から決定される「理想のプロポーション(アイディアルカット)」によって光を反射し、より輝くダイヤモンドとなります。
ダイヤモンドの内部で光の通り道を妨げるような大きなキズや内包物が無い限り、カットのグレードが高い=”輝く”という事になります。

ダイヤモンドの理想のプロポーション
プロポーションによる光の反射

カットのグレードは、EXCELLENT / VERY GOOD / GOOD / FAIR / POORの5段階で評価され、最上級はEXCELLENTです。
鑑定書にはプロポーションと目視要素の総合評価で決まる「カットの等級(カットグレード)」が記載されており、さらに仕上げ(フィニッシュ)の項目に「ポリッシュ(研磨状態)」と「シンメトリー(対称性)」が併記されています。

この3つの項目全てがEXCELLENTのものは「3EXCELLENT(トリプルエクセレント)」と呼ばれ、非常に希少価値の高いダイヤモンドです。

H&C

ハート&キューピッド

ダイヤモンドが最も美しく輝く理想のカットは、58面体のラウンドブリリアントカットです。
この理想のカットをプロポーションスコープで見ると、クラウン側からは「ハート」が、パビリオン側からは「天使の矢」に見える模様が見てとれます。これが「ハート&キューピッド」です。

3EXCELLENTと評されるダイヤモンドはそのほとんどにハート&キューピッドが出ていますが、まれにハート&キューピッドが出ていないものもあります。

この場合3EXCELLENTの数値基準に達してはいますが、拡大して見た時に正確でない可能性があるため、3EXCELLENTのダイヤモンドを購入の場合はハート&キューピッドが出ているものを選んだ方が賢明です。

ハート&キューピッド

またこのハート&キューピッドはハート&アローとも呼ばれます。
しかし「ハート&アロー」という名称はある会社にて商標登録されているため他の会社は使用できず、多くの場合は「ハート&キューピッドと呼んでいます。

呼び方は違いますが「ハート&キューピッド」も「ハート&アロー」もまったく同じです。