Sapphire
9月の誕生石 サファイア
宝石言葉
誠実・真実・忠実・慈愛・徳望
「平和を祈る」「一途な想い」というメッセージが込められているサファイアは、夫婦に浮気心や不誠実さを寄せ付けないお守りといわれます。
「青」という色のイメージが強いサファイアですが、実はサファイアは非常にカラーバリエーションに富んだな宝石です。
そもそもサファイアはルビーと同じく「コランダム」という鉱石の仲間です。赤い色をしたコランダムを「ルビー」、それ以外の色はすべて「サファイア」になります。
青の最高峰の色を「コーンフラワーブルー」といい、深く澄んだ美しい青をしています。
また、たくさんあるサファイアのカラーの中でも、特にゴールドとピンクの中間のような色をしたカラーをパパラチア(蓮の花)サファイアといい、非常に希少で、美しさも高い評価を受けています。
そんなサファイアを身につけると、
◇2人の愛をいつまでも変わらず貫いていきたい
◇すぐケンカになっちゃう。もっと協調性が欲しい
◇恋人にもっと誠実になって欲しい
そんな願いが叶うかもしれません。
宝石言葉「誠実」のとおり、不誠実な人、浮気っぽい人が持つと色が濁ると言われ、また、色欲を抑える効果もあるともされています。
不誠実に走るのを食い止め、不誠実になれば教えてくれる。2人がお互いに誠実でいられるように、あれやこれやとしてくれる頼もしい宝石です。
サファイアのプチエピソード
サファイアにまつわるちょっとしたお話
サファイア好きにはたまらない!「へー」「ほー」となるエピソードをご紹介します。
記念日にサファイアを
◇結婚23周年記念日
別名「碧玉婚(へきぎょくこん)」ともいいます。澄み渡る空のようなサファイアは、夫婦に浮気心や不誠実を寄せ付けないお守りになります。
◇結婚26周年記念日
23周年にサファイアを贈り、その3年後、グレードアップしたブルースターサファイアを贈りましょう。3年間の誠実な愛の証、そしてこれからの2人の末永い愛の証として。
◇結婚65周年記念日
65年もの間、夫婦としてお互いを支え合ってきました。グレースターサファイアで、2人に今まで以上に輝くような幸せな人生を。
◇結婚67周年記念日
スターサファイアを贈るのもこれで3度目。パープルスターサファイアで味わい深い輝きを2人に。
皇帝のサファイア
ナポレオンがドイツを征服したとき、秘宝中の秘宝「カール大帝の守護石サファイア」が献上されました。
じつはこのサファイア「持ち主が世界を征服する」と言われる石だったのです。
そのことを知らなかったナポレオンは、浮気性だった妻のジョセフィーヌにこのサファイアを贈ってしまいます。
サファイアを手にしてからのジョセフィーヌは夫に尽くし「皇帝の守護天使」とまで呼ばれるようになりました。
しかし今度はその逆に、ナポレオンが浮気に走るようになってしまいました。ナポレオンは愛人との間に子供を作り、子供を授からなかったジョセフィーヌはナポレオンへの愛の証として自ら離婚の宣言をします。
これに感動したナポレオンはジョセフィーヌに年金と数十人の侍従をつけ、パリの宮殿と避暑のためのマルメゾンを送り、51歳で亡くなるまで何不自由なく暮らしました。
一方ナポレオンは破滅の道を辿り、一人寂しく52歳で亡くなったそうです。皇帝の石サファイアを持つ者と手放した者で明暗が大きく分かれてしまったのかもしれませね。
大地のシンボル
古代ではサファイアは大地のシンボルとされていました。
空が青いのは大地のサファイアの青が映ったと言われていたんです。
空気を敏感に感じるサファイアは、天候によって光具合が変化するとされていました。
天と地に最も近い宝石と考えられているのも納得ですね。
また、天に近いことから「神に近い宝石」ともされ、聖職者が指にはめていました。
僧侶や平和を願う人が身につけるのにふさわしい宝石とされていました。
サファイアの基礎知識
サファイアについてもっと詳しくなりましょう!
せっかく持っている宝石だもん!石のこと詳しく知って、もっともっとサファイアを好きになってください。
和名
青石(せいぎょく)
由来
ラテン語で”Sapphirus”で「青」という意味です。
硬度
9
産地
ミャンマー・スリランカ・タイ・オーストリア・インド・アメリカ
比重
4.00
結晶系
三方晶系
光沢
ガラス状